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バラの香りについて
バラの香り成分は500種とも言われ、相互に複雑に関係してそのバラの香りが決まります。
香りを聴くのは早朝~朝露が消えるまでが良いとされていますが、香りは咲き初めから徐々に変化し、開花が進むとかなり違う香りになる品種もあるそうです。
また香りは化学組成だけでなく、鼻の感度によって違うように感じられることもあります。
キャサリン・ホーウッド女史によれば、普通の人がかぎ分けられる香りはせいぜい5種で、オールドローズ、フルーティ、ムスク、ミルラ、ティだそうです。
(「バラの文化誌」 238p)
私は鼻が弱いので3種くらいしか分かりませんでしたが、女史のこの言葉を読んで安心しました。それまで香りのことは無頓着でしたが、香りのことも書かなければと思い立ちました。そのために 「それまるバラ図鑑」の刊行が1カ月ほど遅れてしまいました。
◆参考
① 「NHKバラ大図鑑」 2014年 284-288p
農研機構花き研究所 大久保直美
②資生堂でバラの香りを研究し、ご自分の研究所まで設立した蓬田勝之氏は、現代のバラの香りを7タイプに分類しています。これが業界標準になりつつあるようですね。
「バラの香りの美学」 2015年 東海学術研究所、
及び 蓬田バラの香り研究所ホームページ
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